22.「如封似閉」(ルーフォンスービイ)

動作順序  図170~171
手  左手の掌心を返して、上に向け、右手前腕部の下にさし込む。
つぎに、左手は右手首の下を払い出し、右拳ほどきながら掌に変えてゆく。引きつづき、両手を左右に払い分け開き、掌心を斜め上に向ける。
両手は胸の高さにして、肩幅に開く。

動作要領  図170
左手を右手前腕部の下にさし込む。この時、腰と股関節をゆるめてわずかに上体を左に回し、右腕もゆるめて少し前方に伸ばす。
さし込んだ左手を、右手前腕部の下から前方にすり出してゆく時、わずかに上体を右に回し正面にもどす。
右拳は左手が手首の下を通る時に拳から掌に変え、肘を少し曲げて、両手の位置を胸前にそろえるように行う。

注意事項  図170~174
「引手後坐」(両手を引き、後ろ足に座る)の時、上体が後ろに反ったり、臀部を出して前傾しないように注意する。後足の膝を曲げながら、徐々に重心を移してゆく。
図173では、左膝を突っ張って伸ばしてしまうと、臀部が後ろに突び出し、上体が前傾する原因となる。
左膝はゆるめて、少し曲げた状態を保つこと。
「按」の手は下にさげ過ぎず、腹部の前に置く(それ以上さげると前に推し出す時、臀部が残って前傾しやすくなる)。
右拳をゆるめて、左掌と交差させて両掌心を上向き→内向きに返す。
両掌を左右に分け開いて、肩幅のまま(棚勁を保ちながら)胸前に持ってきた時に、掌心を下に向ける。
この時、少し胸をゆるめて含むようにする。

動作順序   図174~175
 重心を左足に移す。
 左足先を着地させ、右脚を蹴り伸ばし、左弓歩となる。
  両手を前に、上に弧を描きながら推し出す。手首を沈め掌心を前に向ける。
  前方を見る。

注意事項  図175
右腰を前に送り左股関節を折り込み、上体がまっすぐになるように。
両肘をあげないこと。両手は座腕にする。