15.転身左蹬脚

動作順序  図124・125
 重心を左足に移しながら、体を左に回す。
 右足先をあげ、内側に入れ て着地する。
 両拳をほどきながら、左右に弧を描いて分け開く。両掌心を外側に向ける。
 左手を見る。

動作要領  図124~125
重心を左足に移し、体を左に回すのにあわせて、右足は踵を軸にして、足先を左側に回し入れる。
起勢の真後ろの方向から右斜め約30°に右足先を向けて着地する。
体が左に回るのにあわせて、両拳を徐々に掌に変えながら、両手を左右に大きく分け開き、両掌心を外側に向けて張り出す。
手首を沈めて座腕にする。
左手は左置脚の蹴りだす方向(右蹬脚の180°真後ろ)に向ける。
中正を保って体を回し、左股関節を折り込んで沈め、重心を十分に左足にかけて、右脚は自然にゆるめて伸ばす。
体を十分に左に回して、左手をまっすぐ見る。

注意事項  図124
左足に重心を移す時、臀部を突き出し、体が前傾したまま転身しやすいので、しっかり左臀部を左踵に合わせ、中正を保つように注意する。
また、上体が浮きやすく、右足先を左に回すのが足りないと、左蹬脚の方向(右蹬脚の真後ろ)を間違えやすいので気を
付ける。

図125
上体を左にしっかり回し、右足先を内に入れる。

動作順序  図126
 重心を右足に移しながら、体を少し右に回す。
 左足踵をあげる。
 両腕を下におろす。
 体の前方を見る。

動作順序  図127
 体を少し右に回す。
 左足を右足の内側に寄せる。
 両腕を下に弧を描いておろし、腹の前で抱え込む。両手首を交差させ、掌心を内側に向ける。左手は右手の内側。
 体の前方を見る。

動作要領  図126~127
右股関節を折り込んで沈め、重心を右足に移すのにあわせて、体を少しづつ右に回す。
左足はゆるめて自然に伸ばし、つづいて、右足の内側に引き寄せる。寄せた左足先は、着地しても、しなくてもよい。
両腕はゆるめて下におろし、肘をゆるめて曲げ、前腕部を外旋させながら弧を描いて腹の前で抱え込む。
体は、起勢の真後ろの方向か、それより少し右に向く。

注意事項  図126
上体が前傾しやすいので中正を保つ。頭を下げないように。

図127~129
図117~119の右置脚の要領を参照。
但し、図128~129の体の回し方は右置脚と異なることに注意。

動作順序  図128
 左足の膝をあげる。左足先を自然に下に向け垂らす。
  両腕を上に、胸の前まであげる。両掌心を内側に向ける。左手は右手の外側。
 交差している両手首の前方を見る。

      図129
 体を少し左に回す。
 左足先をおこし、つぎに膝を伸ばし、左側斜め前方約30°に踵から蹴り出す。
 両掌心を外に返しながら、両腕を分け開く。両手首を沈め、肩の高さにする。分け開いた左手の方向と、左足を蹴り出した方向を同じにする。
  左手の前方をみる。

動作要領  図128
両手を胸前に持ちあげるのにあわせて、左脚
を左腹前に持ちあげ、足先をゆるめて下に向ける。

図129
図119の右蹟脚と同様の要領で、左右を逆に行う。
蹴り出す方向は、右蹟脚の180°真後ろ。