21.「転身搬欄捶」(ズァンシェンバンランチェイ)


動作順序  図164
体  
重心を左足に移しながら、体を少し左に回す。
足  
右足踵をあげる。
手  
左手を左額の前におろす。掌心は斜め上向き。右手は下に、左に弧を描いて腹の左前に収め、掌を拳に変えて拳心を下に向ける。
目 
右方向を見る。

動作要領   図163
右股関節を折り込んで沈め、重心を右足に移し、腰を軸に上体を右に回して、180°反対側を向く。
これにあわせて、左足の踵を軸にして左足先を内側に回し入れる。左足は次の動作の軸足になるので、足先をできる限り内側に向ける。
右手は、右に、下に立円を描いて右胸前におろす。
左手も弧を描いて、左額の斜め上に至る。
頭部を持ちあげて上体を中正に保ちながら、右に十分に回す。

注意事項  図163
転身する時、左足先を十分内に入れる。臀部をゆがませたり、腰を浮かせないように重心を移動する。
重心を十分に右足に移し、体も右に十分に回す。
注意事項  図164
「坐身握拳(Zuò shēn wòquán・ゾウシンフォゥチェィン)」では右足の位置をずらさないこと。但し、踵を少し持ちあげて「疑歩(Yí bù・イーボゥ)」に備える。右腋下に隙間を保つ。


動作順序  図172~173
  重心を右足に移してゆく。
  左足先をあげる。
  両手をかえして、内側に、斜め下に向けながら、両肘を曲げて、胸の前から下に、弧を描き、腹の前まで引きおろして押さえる。
  前方を見る。

動作要領  図171~175
動作の要領は、攬雀尾の「按」と同じ。
但し、重心を後足に移して両手を引き寄せる時、両手は、掌心を上向きから内側向きに、内側向きから下向きにと徐々に返して行う。

動作順序  図174~175
 重心を左足に移す。
 左足先を着地させ、右脚を蹴り伸ばし、左弓歩となる。
 両手を前に、上に弧を描きながら推し出す。手首を沈め掌心を前に向ける。
 前方を見る。

注意事項  図175
右腰を前に送り左股関節を折り込み、上体がまっすぐになるように。
両肘をあげないこと。
両手は座腕にする。