人間の寿命を決めるもの

※この記事は、アンチエイジング大研究Blog(https://anti-aging-studies.kodajima.net/wp/)からの転載です。

近年、様々な研究から、人間の寿命を決めるものは、
1.ミトコンドリア
2.テロメア
3.長寿遺伝子
4.腸内細菌
の4つであることがわかってきたが、なかでもミトコンドリア長寿遺伝子の活性を高めるのは50歳をすぎないとできないことが最近言われている。
つまり、50歳を過ぎたらこれらを活性化することで
1.病まない
2.呆けない
3.老けない
長寿人生
は誰でも実現でき、人間本来の寿命である100歳はもちろん、上限である125歳まで生きることも可能なのです。

今日は、1.ミトコンドリア について、考察してみたいと思います。
私たちが生きるためには、酸素と栄養を取り込み、体を動かすエネルギー(アデノシン三リン酸=ATP)に変換しなければなりません。ATPを作るエンジンは2つあり、解糖系燃焼系(ミトコンドリア系)です。
つまり、人間はハイブリッドエンジンを持っているわけですが、成長期を含め若い時はパワーの大きい解糖系がメインエンジンで、ミトコンドリア系は姿勢の維持と休息時用のサブエンジンです。
しかし、50歳を超えた頃(いわゆる更年期)からメインとサブが入れ替わるのです。解糖系エンジンは、米や麦などの糖質を燃料として、瞬発力のある動作や、皮膚や粘膜、骨髄の細胞の材料をつくるのが主な仕事です。それに対し、ミトコンドリア系エンジンは、酸素を使いアミノ酸(肉)や脂肪酸(体脂肪や動・植物油)を燃やし、瞬発力はないものの持続力に優れ、心臓や脳の神経細胞、姿勢の維持など持続してエネルギーが必要な部分を担当します。一般に「脳の栄養はブドウ糖のみ」と思われていますが、脳細胞にもミトコンドリアはあります。ミトコンドリアは酸素がないと生きれませんし、アミノ酸や脂肪酸がなければ体温を維持することもできないのです。もちろん、ブドウ糖は大事ですが、代替えエネルギーとして肝臓でケトン体を生成しますので、無くてもよい物質でもあります。しかし、ミトコンドリアはアミノ酸や脂肪酸が無いと生きれません。それ故、必須アミノ酸、必須脂肪酸と呼ばれるのです。
ミトコンドリアの祖先は真核生物の細胞に侵入して現在のミトコンドリアとなったプロトミトコンドリアです。プロトミトコンドリアは既に死滅しましたが、属していたグループとして知られているアルファプロテオバクテリア綱(アルファプロテオバクテリアこう、Alphaproteobacteria)は細菌ドメインプロテオバクテリア門の一つです。
余談ですが、ミトコンドリアは細菌、酵母、カビなどとともに、放射線や紫外線の強い過酷な環境を生き抜いて進化してきた強い生物ですので、微量の放射線を受けるとミトコンドリアは活性化します。この作用をホルミシス効果と呼び、ラドン温泉の効果が知られています。温泉が体に良いと言われているのはミトコンドリアが元気になるからです。私たちの住む新潟には、ラジュウム含量日本一の“村杉温泉”があります。
この記事を書いていたら、行きたくなりました。 (^_^.)/~~~~

Follow me!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。