肩凝り・腰痛・足の冷え・ひざ痛・・・・・共通する原因
文章の最初の部分は https://www.teamlabbody.com/3dnote-jp/dictionary/muscles/Psoas_major/からの転載です。
・起始: 浅層:T12-L4の椎体側面とそれらの間の椎間円板の側面 深層:L1-L5椎骨の肋骨突起 ・停止: 腸骨筋と合体して腸腰筋となり、大腿骨の小転子に停止する。 ・支配神経: 腰神経叢(L1-L3)からの筋枝 ・栄養血管: 腸腰動脈の腰枝 ・作用: 股関節:屈曲、外旋 腰椎: 両側:仰臥位から体幹を起こす 片側:腰椎は同側へ側屈する。
此処から本文です。
注目していただきたいのが上図の横から見た大腰筋です。恥骨にひっかかって、くの字に曲げられていますね、その上を恥骨靱帯が渡っています。
整形外科を始め、整骨院や針灸等、色々な所に行ったが治らず、ようやく当院に来られ、やっと治ったと喜んでおられる方が大勢いらっしゃいます。
その中で腰痛に関しては、腸腰筋症候群の方がほとんどですが、患者様により、症状に対する感じ方の表現方法が多様です。
腰痛等で、整形外科、整骨院、針灸マッサージ、その他の治療院に行くと、その日は楽になった様な気がするが、次の日、または2.3日後にまた痛みだすとおっしゃる方の場合、そのほとんどが腸腰筋症候群であり、もやもや血管による炎症を伴っているものと思われます。
腸腰筋症候群とは、骨盤内側にある腸骨筋と大腰筋が炎症を起こす症状です。腸骨筋と大腰筋の二つの筋肉を総称して腸腰筋と呼びます。
足・膝を上げるのは、大腿四頭筋の働きと思われる方が多いですが、実はこの大腰筋と腸骨筋の働きによるものなのです。また、この二つの筋肉は股関節を安定させる役割も担い、大腰筋は脊柱を安定させる働きもはたしています。
大腰筋の上の方は胸椎12番(胸の骨の一番下)から各腰椎(腰の骨)の横突起から始まり、大転子骨の裏側、大腿骨の小転子(上の方の内側)につながっています。腸骨筋は骨盤の腸骨(蝶々の羽の様に見える部分)の内側から始まり、大腰筋と同じく小転子につながっています。
腸腰筋はインナーマッスルであるため、腰の後側から直接触れませんので、お腹側から触ります。鼠径部の恥骨の真ん中あたりを触診した時、強い痛みを感じるが、内臓等に問題のないという場合、腸腰筋症候群が疑われます。発症される方は40代、50代以上の方が多いのですが、若い方でも発症します。
触診のポイントは、臀部の腸骨のヘリ辺り(ここは大殿筋が厚いので肘で押圧します)、鼠径部、内またの付け根の3か所です。レントゲンはもちろん、CT・MRI、いろいろな検査を受けても原因が見つからないケースがほとんどですので触診しかないのですが、近ごろのお医者さんは触診はしない方が多いようです。腰がだるく、股関節も痛いと表現される方や臀部の痛みを訴えられる方も多いです。
処置方法は、背中部と栄養血管周辺をもみほぐした後の腹臥位開片脚挙膝法、膝抱え、筋ポンプ体操などです。慢性化している方は、根気よく通っていただく必要があります。
また、腰というより、股関節痛、坐骨神経痛、膝痛、すね・ふくらはぎの痛み、足首から下の痛み等、腰から下の症状を訴えられる方もおります。
なぜ、腸腰筋が悪いと体の下の方の組織が悪くなるかと、腸骨筋の炎症のせいで、身体の下の方への神経の通り、血流も阻害され又、腸腰筋とつながりのある筋肉群の中の一つのライン・DFLに腸腰筋は繋がりがあり、内転筋群、後脛骨筋、長趾屈筋、足底部に繋がって以下の方の組織が影響を受け不調が現れます。
腸腰筋症候群の方の訴えられる症状としては、朝起きた時から腰から下が重たく、動き出してからは若干緩和されるが、疲労がたまったり、夕方になるとキツクなる。特に坐骨神経痛神経痛で重度な方は腸腰筋症候群を併発されている方が多い様です。その様な方は夕方になると足を引きずる様な状態になると言われます。なかなか治らない坐骨神経痛は腸腰筋症候群が隠れている事が多い様です。又、冷性、不妊、便秘等の原因にもなっています。