ホメオシタシスと整体の立ち位置・昨日の学習会のテーマ

昨日の学習会のテーマは「ホメオシタシスと整体の立ち位置について」でした。
ホメオシタシス(Homeostasis)とは、日本語で恒常性と訳され、その働きは変化する環境の中にあって、体の内部を望ましい平衡状態に維持するということです。その働きはざっと次の三つに分けることができます。

  • 体の働きを調整する「自律神経
  • ホルモン分泌をつかさどる「内分泌
  • 外部から進入する異物から守る「免疫

体を健康に保つための大切な働きですが、整体士としてホメオシタシスとの付き合い方には実は注意も必要なのです。
・一つは、恒常性を保つ働きには限界がある。
・もう一つは、時間をかけてゆっくりと崩れたバランスには気が付かないため崩れた状態を正常とみなし、それを維持しようとする。
例えば、糖尿病においては個人差はありますが過剰な糖の摂取は血糖値を限度を超えて上げたり、標準体重の範囲を超えて肥満となったりします。もう一つの時間をかけてゆっくりと崩れたバランスについては、慢性の肩凝り、腰痛、頭痛、生理痛などです。いづれも整体で治せるものですが、数日で元に戻ったりします。何故でしょうか?・・・・・

実は、ホメオシタシスを司る潜在意識は整体で一時的に調子が良くなっても何が起きたかわからないのです。もちろん顕在意識は自分のしたことなので当然理解していますが、潜在意識と顕在意識は全く別物なのです。なので、だんだんと血流が悪くなり調子が悪くなってもお構いなしで、むしろ、「あぁ、やっと元に戻った、・・・・・」と安心するのです。

もちろん、理学推拿ではそれを防止する技術はありますが、(例えば、ぎっくり腰や普通の腰痛は1回で治せますし、再発はしません)通用しない部位もあります。例えば、頭痛における頚椎ズレなどです。

何故ならば、頸椎が自分で勝手に動くのではなく、肩甲挙筋と頭板状筋が引っ張るからです。
整体が終わった直後は筋肉が柔らかいので引っ張ることはありませんが、数日経過すると元の硬さに戻り柔らかく伸びることはありませんので上部頚椎を引っ張るのです。筆者の見るところ頭痛の99%は頚椎のズレが原因であり、命に別状はありませんので脳神経内科を受診してMRIを取ってもらうなどの必要はありません。
話がそれましたが、ホメオスタシスから見ると筋肉が硬いのは日常のことなので硬くなってもほっておくのです。つまり、元に戻ったとむしろ安心するのです。完全にホメオシタシスの誤解なのですが、潜在意識に罪はありません。つまり、ゆっくりと悪くなったのだから、あるいは年のせいで筋肉が硬くなったのだから顕在意識であるあなたの管理が悪かったのです。

では、どうすれば治るのでしょうか、?・・・・・ホメオスタシスは日常の状態を維持しますので、毎日を良い状態に保てばそれを維持してくれるのです。つまり、悪くなったらすぐに整体にかかるということです。さすがに毎日では費用もかさみますので、ぎりぎりの線で「4日よかったが3日悪かった」はぎりぎりセーフです。すぐに整体院に行ってください。逆に「3日よかったが4日悪かった」はアウトです。良い状態を保ったとは言えませんので何回通っても治りません。通常は1週間間隔の通院で大丈夫ですが、初回施術後の2回目だけは仕事を休んででも通院してほしいのです。2回目の施術が体質改善の要であるといっても過言ではありません。

ブログをお読みいただきありがとうございました。

 

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